透明な素材でできており、自分でいつでも取り外せるマウスピース矯正。
見た目が気になってしまう方や、できるだけストレスなく矯正治療を受けたい方にはピッタリの矯正方法といえるでしょう。
ただし、マウスピース矯正は誰にでも行えるわけではなく、適応にはいくつかの条件が必要です。
今回は、どのような人がマウスピース矯正に向いているのかをご紹介しますので、ご自身の今の状態と照らし合わせて検討していただければ幸いです。
このような歯並びはマウスピース矯正で治せる可能性があります
そもそも、マウスピース矯正はどのような歯並びに向いているのでしょうか。代表的なものをいくつか挙げます。
・歯がデコボコに重なっている叢生(そうせい)
・いわゆる「出っ歯」の上顎前突(じょうがくぜんとつ)
・噛んだときに下の歯が前に出る下顎前突(かがくぜんとつ)
・歯と歯の間に隙間が空いており、「すきっ歯」とも呼ばれる空隙歯列(くうげきしれつ)
・噛み合わせた際に前歯が開いた状態になる開咬(かいこう)
・噛み合わせが深すぎる過蓋咬合(かがいこうごう)
言葉だけからイメージするのは難しいと思いますので、ご自身の歯並びが乱れていると感じるようであれば、まずは一度歯科医院に相談しましょう。
ただし条件があることに注意!
さまざまな歯並びに対応できるマウスピース矯正ですが、最初に述べたように誰にでも行えるわけではありません。
マウスピース矯正が向いているのは、以下の条件に当てはまる方です。
①抜歯の必要がない
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて弱い力を歯列全体に加えます。
そのため、歯並びの乱れが比較的軽微で、抜歯の必要がないケースであれば向いています。
②抜歯が必要であっても歯の移動距離が少ない
歯をきれいに並べるために行う抜歯を「便宜抜歯」と呼びますが、この便宜抜歯が必要であっても、歯の移動距離が少なければマウスピース矯正でも対応が可能です。
ただし、このようなケースではワイヤー矯正も検討されることをご留意ください。
③骨格的な問題がない
歯列が乱れている原因が、もともとの骨格ではなく歯の位置や傾きだけであればマウスピース矯正で対応ができます。
逆にいえば、骨格の異常によって歯並びが乱れていた場合は別の治療方法が検討されます。
④マウスピースの装着時間をきちんと守れる
マウスピース矯正におけるマウスピースの装着時間は決められており、基本的には1日20時間以上とされています。
そのため、治療を計画通りに継続するためには毎日の自己管理が必要です。
歯並びだけでなく生活習慣や性格も考慮することが大事!
上記で見てきたように、マウスピース矯正の向き不向きには、歯列不正の程度だけでなく患者様の生活習慣や性格も関係します。
マウスピース矯正で対応できる歯並びかどうかだけでなく、決められた装着時間を守れるか、自分で手入れができるか、といった点も考慮に入れて矯正方法を検討するのが望ましいでしょう。
納得のいく治療結果を得るためにも、まずは歯科医師とじっくり話し合うことが大切です。
医院紹介
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